スピーカー プロテクションリレー交換
スピーカーの右側の音量がボリュームを小さく絞ると音が聞こえないことがある。
スピーカープロテクションリレーの接点不良っぽい。
分解して接点を見ると真っ黒。磨いても良かったけれど、汎用リレーなのでモノタロウで探して交換することにした。
オリジナルのリレーはDEC DH2TU DC12。
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#余談ですが、左上の白いコネクタは、厄介なコネクタで、白い部分を押しながら抜くタイプです。似たようなコネクタが他に3箇所あります。抜き方を知らないと抜けません。最悪コネクタを壊します。ご注意ください。 |
互換品としてオムロンのパワーリレー G2R-2A DC12をモノタロウで購入した。
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左がOMRON G2R DC12、右がDEC DH2TU DC12 サイズも一緒 |
交換したところ無事不具合も解消し、正常動作を確認できました。スペック的にも10倍以上の耐久性が期待できそう。
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交換終了 |
DEC DH2TU
定格電圧(V) DC12
接点電圧の最大値(V) AC120V DC30V
定格通電電流(A) 3
機械的耐久性 100万回以上(開閉頻度10800回/h)
電気的耐久性 1万回以上(定格負荷 開閉頻度1200回/h)
https://www.j-dec.co.jp/files/libs/538/202206011751238758.pdf
OMRON G2R-2A DC12
定格電圧(V) DC12
接点電圧の最大値(V) AC380V DC125V
定格通電電流(A) 5
機械的耐久性 2000万回以上(開閉頻度18000回/h)
電気的耐久性 10万回以上(定格負荷 開閉頻度1800回/h)
https://www.fa.omron.co.jp/product/item/5703/?print=true
電源リレーの交換
ある時からインプットセレクターが勝手に切り替わったり、突然アンプがカチカチ音がしだす症状が出始める。
色々と調べたところ、セレクターの接点不良か、このブログの記事によると電源リレーの不良あたりが怪しそう。
記事によると似たような症状が出た時、メーカー修理で交換されたのがこのリレーということらしい。セレクターのカチカチと電源リレーの関連性は不明だけれど、交換してみる価値はありそう。
分解するとアクセスしやすい位置に交換の対象となるリレー(G5PA-1)がある。
アンプ正面の真ん中にあるスイッチを押すとカチっと音がして通電するが、カチッと音がするのがこのG5PA-1のリレー動作音。
Green-Semiconさん、ありがとうございます。
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左が取り外したG5PA-1、右が交換したG5PA-1 |
交換前と交換後で同じ型番のリレーなので、交換しても動作に問題は無い。幸い今のところカチカチ音は再現していない。しばらく様子を見てみようと思う。
KENWOOD KAF-7002
KENWOOD KAF-7002が発売されたのは1997年。
1997年は、オーディオ機器が家電の主力製品としてキラキラと輝いていた時代です。
日本の工業製品が世界を席巻する中、世界の工業製品の中心であった日本の市場で育った目の肥えた本物志向の消費者から注目を浴びていたのがKENWOODのK'sシリーズだったのではないかと思います。
それまで存在しなかった高級ミニコンポというジャンルをKENWOODのK'sシリーズが確立し、他のメーカもこぞって追従していました。
そんな中でもKENWOODのK'sは他のメーカーの追従を許さない孤高な存在だったように記憶しています。
そうした時代背景の中、KAF-7002は、K'sシリーズの第二世代として登場したアンプです。
第一世代と同様にミニコンポサイズのアンプとして異例のフルサイズ並みのトロイダル トランスが搭載され、加えてアルミ無垢材のから削り出されたボリュームや5mm厚のフロントパネル、左右対称のデザインといったミニコンポの常識を超えたユーザーインターフェースは本物志向の消費者に受け入れられました。
発売から20年以上経った今見ても唯一無二の存在感と高級感は衰えませんが、KAF-7002のような拘りの詰まった高級ミニコンサイズのアンプは、残念ながらもう市場に出てくる事は無いと思います。
だからこそ作り手のこだわりが時を超えて伝わってくるKAF-7002のようなアンプは、修理してでも大事に使っていきたいと思うのです。
この記事がKAF-5002やKAF7002を大事に使っている方に少しでもお役に立てればと思います。
#DPF-7002も大事に使っております。