2012年4月7日土曜日

My first GR

GR Digitalを手に入れた。

過去、写りの良いコンデジを探してハイエンドコンデジをいくつか買って試した事があった。

いくつか試してみて行き着いた当時の結論は「そもそもコンデジに写りを期待するのは間違ってた!」というものだった。やっぱりコンデジには限界がある。センサーサイズの大きいカメラの画像と比較するたびに、「これじゃない」と考えるようになっていた。

だからいつしかコンデジはコンデジらしく「ズームが付いていて、便利でそこそこ写ればいいよ」程度の期待しか持たないようになり、どうでもよくなっていった。

加えてミラーレスカメラの登場がGRの存在感を更に薄めてしまったようにも感じる。
コンパクトでありながらそこそこのセンサーサイズで、レンズを交換できるカメラに目が行くのは仕方の無いことだ。

僕にとってGR Digitalはずっとコンデジの中にあって、常に気になりながらも「小さいセンサーに単焦点をつけたマニアックなカメラ」という先入観が邪魔をして、更には使い勝手などを考慮すると最後には検討の選択肢から外れてしまうカメラだった。

それが今更なぜGRかというと、きっかけはアマゾンだった。きまぐれにアマゾンを見ていたらGR Digital III が3万円で出ていて、一瞬迷ったが、この値段なら。。と、購入ボタンを押し、翌日に手元に届いていた。



・・私が間違っておりました。

「GR Digital=コンデジ界の異端」程度の認識だったことは誤っていた。

そう、唯一無二、GRはコンデジではなくGRなのだ。


GRはいとも簡単にコンデジの限界を超える写りをしてくれた。まずレンズがいい。28mmの単焦点でしかもf1.9。収差が少なく偽色も少ない。まっすぐなものがまっすぐ写る。こんな優秀なレンズはそうはない。1/1.7インチの小さいセンサーもいい。一眼レフでf1.9とかだと数センチ、近距離だと数ミリ程度の被写界深度だったりする。が、GRでは開放でも広い範囲でピントが合う。小さいサイズから来る深い被写界深度は一眼レフとの比較でもアドバンテージがある。


残念なことに私の手元に届いたGR3は不良品で返品することになってしまったが、今さらながらGRの良さに気がついた私は躊躇なく翌日カメラ屋に行って倍の値段のGR4を購入した。


下の写真は買ってすぐに歩きながら取った写真。ラフに片手でシャッターを押しただけ。ピントもカメラまかせ。


これは楽しいカメラだと思った。