2012年7月20日金曜日

EOS 5D Mark III

「初代5Dでいいじゃないか」と、購入を踏みとどまっておったのですが、毎日Webで値段をチェックしながら、とうとう購入しました。

5D Mark III (初代5Dで撮影)


「地味な改良が多い」とか言われているMarkIIIですが、初代を大事に使ってきた感覚では多方面に劇的な進化をしているように見えます。Mark II と悩みましたがMark IIIは10年近く使えそうなスペックなので「Mark III買っとけ」という天の声に従いました。とはいえ趣味にこんな高い出費は初めて・・。ギリギリまで悩みました。

唯一のがっかりポイントだった「交換できないフォーカシングスクリーン」については、色々テストした結果フォーカスエイドが思った以上に使えることが判明。なかなか良い感じだったのと、加えてMark IIIのノーマルスクリーンもスーパープレシジョンマット並ではないがそこそこピントのヤマはつかめる感じ。MFが快適なレベルではないけど、F4レンズも併用することも考えると妥協できるレベル。

あと、予想外に「AF使ってみようか?」と思えるほどにAFが良くなってました。なので当分AFも試してみようかと。

触ってみてすぐわかるのは、ボディ剛性です。かなり硬いです。グリップを握った時の感じは初代と全く違います。触るとわかりますが、グリップに指が引っ掛かる感じが今までの5D系にはない感じです。全体的な印象としてカタマリ感が南部鉄器を想起させます。塗装も初代よりザラザラしていて高級感があります。


レスポンスはシャッターを押した瞬間にファインダー像が切り取られる感覚が軽快そのもの。連射は殆ど使わないけど1ショットだけでも十分レスポンスの良さを感じられます。初代だとシャッターを切った後に、被写体が動いてアウトフレームしてた・・・なんてことが多々ありましたが、Mark IIIはシャッターを押した瞬間が記録される感覚に近いです。また静音シャッター機能もついていて、コレは本当に静かにシャッターが切れます。また、ミラーショックが小さいのでスローシャッターでも使えそうです。

高感度は初代で頑張ってた身としては異次元。ISO6400の写りは目を疑う感じです。夜の暗めの室内で絞れるってすごい。一番進化を感じた部分です。スローシャッターで苦労していたのが嘘みたいです。

なにげに嬉しかったのはコンタックスのディスタゴン35mm f1.4がアダプタ経由で干渉しないで使えること。ミラーもミラーボックスも余裕ができたんでしょうか?ウチのは当たりませんでした。後玉にマスキングテープで保護した状態でテストしてみるといいかと。


画質についてですが、初代とMark IIIだとやはり色々異なる部分を感じます。初段はピクチャースタイルの忠実設定が好きで常用していたのですが、Mark IIIのそれは彩度が高くてもう少し研究が必要そうです。全く同じ条件で撮影するとほぼ同じ色になるので恐らく色の出方は一緒なんだと思いますが、絞り優先でオートWBで撮影すると若干MarkIIIの方が派手さが出る気がします。恐らくWBやコントラストなどが影響しているのかもしれません。とりあえずピクチャースタイルの彩度を-2、コントラストを-1にしてみています。それから画素が増えたせいか、手振れが目立ちやすい気がします。等倍で見ないとわからないくらいなのですが、わかってしまうと気になりますね。

私はMarkIIをスキップしたので初代からMarkIIIにいきなりジャンプした感じですが、両カメラの違いはメカの向上によるレスポンスの高速化、ファインダーが視野率100%など、ハードウェア面でジワジワと感じることができます。ひとことで言うと撮っていてストレスを感じないカメラ。ほんとうに買ってよかったです。

おまけ Mark IIIで撮った初代5D

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